【トレーニング概要】
一生に一度だけ訪れる「即座の習得(ゴールデンエイジ)」に必要なスキルを獲得します。
良い習慣(的確で正確なプレーと判断力、思考力)を身につけた選手を育成していきます。
長期的視野に立った育成コンセプト(子どもの発育発達を理解)を持って指導に臨みます。
多面的な運動経験を通してのコーディネーション(様々な体の動きと柔軟性)の習得が必要。
基本的なテクニックは、サッカーをプレーしながら学びます。
サッカーが好きでたまらない状態にすることと、成功体験をたくさん与えることが大事です。
トライ&エラー=成功もするし、失敗もする。そこから多くを学び習得していきます。
大人の一方的な押し付けをするのではなく、子どもの話をしっかり最後まで聞くことが大切です。
常にゴールを奪い(得点を狙い)、ゴールを守る(失点を防ぐ)トレーニングを行う。
攻撃と守備、攻守の切り替えがあるテクニカルトレーニングを行う。
ゲームを読む力(観察力、洞察力)を身に付ける。
練習に8つの負荷を盛り込む
=ボール、味方、相手、ゴール、スペース、ルール、ストレス、時間
【指導コンセプト(テーマ)】=「ボールを失わないコントロールでゴールを目指す」
攻撃=ボールを持ったら積極的に仕掛ける、ワンタッチで前を向いてゴールを目指す(奪う)。
守備=しっかり構える、同一視(ボールと相手を観る)、相手からボールを奪う。ゴールを守る。
攻守=ボールを奪ったら素早く攻撃する、ボールを奪われたら素早くボールを奪い返す。
攻守におけるハードワーク(全員が攻撃に参加し全員が守備に加わるプレー)が求められます。
常にプレーに関わり続ける(常に動きながら、常に周りを見ながらプレーする)。
良い視野の確保(首を振って周りを見る、ワンタッチで前を向く、良い姿勢でプレーする)
【指導方針】
1.「基本」の質の追求
「型」にはまった小さくまとまった選手の育成(教科書通り、指導者の言いなり)ではなく、イマジネーション豊かで楽しさのある選手を育て、自主自立した子どもを育成する。
2.教えすぎない=答えを出さない指導法。子ども自身で答えを探し見つけ、引き出す。
能力の高い子にこそ意識してしっかりした基本を。
オン・ザ・ピッチ、オフ・ザ・ピッチにおいて、「状況に応じて適切な判断のできる選手」。
能力の高い子こそ要注意。
3. 悪い習慣(悪いクセ)を取り除くには、良い習慣を身につけるよりも時間がかかる。
「やらせすぎ」にならないよう配慮する=ゆとり(余裕)を持たせる。
いかにトレーニングを向上させるか?{個人のテクニックの向上のために}
トレーニングの中で選択肢を持たせる=観て、考えて、判断し決断する選択肢を持たせる
4.必要な情報を与え、必要なことを強調する=見る、聞く、考える、真似てみる。(トライ&エラー)
楽しい雰囲気づくり、ポジティブコーチング(ほめることを中心に励ます)=良い習慣の定着
育成のコーチはファシリテーター(目標達成のための準備を手伝う人、道先案内人)
【指導指針】
幼・少年期より始まるスポーツ活動の意義
━ ここから始まる 未来への一歩 ━
幼・少年期は、子供達が未来へ伸びる土台を作る大切な時期です。
将来を見据え、一人一人の個性に合わせた確かな指導を行うことが、非常に重要な時期といえます。この時期に少しでも多くの経験をし、より確かな人間性を作り上げる為の器を準備することが必要であり、逆にこの時期をあまり物事に触れず引っ込みがちに過ごしてしまうことは、将来の可能性を狭めてしまうことになります。その為、早期からのスポーツへの取り組みは大変、大きな意義を持ちます。
『サッカーとは?』
1.ボールに向かって走るので、無理なく体を鍛えられます。
→体力がつきます。
2.チームスポーツなので、楽しみながら友達が増えルールやマナーが身
につきます。
→協調性がつきます。
3.世界で最も普及している、キング・オブ・スポーツです。
→共通のお友達がたくさんできます。
4.早期から取り組むことにより、高い技術が得られます。
→お子様の自信につながります。
5.プレー自体の自由度が高く、個性が最も活かせる競技です。
→瞬時の判断力、決断力を養えます。
また、人気が高く継続しての練習参加ができます。
『年齢的身体能力の特質』
4歳から8歳の頃は、子供の成長において『プレ・ゴールデンエイジ』と、
呼ばれます。
この時期は、神経系の発達が最も盛んな年代です。
子供達の神経回路は柔軟で、様々な刺激に敏感に反応し発達します。
一生で最も多くの神経経路が張り巡らされるこの時期に、
多種多様な動きを経験することが大切な課題となります。
特に楽しみながら、それらに取り組むことが最大の効果を生み出しま
す。